フットボールクラブがSNSを活用してアンケートや投票を開催するようになって数年。しかし、先日英プレミアリーグのトッテナムが開催した過去10年のベストイレブンを決める投票では、ピーター・クラウチがハリー・ケインに大差をつけてベストイレブンの地位を勝ち取る結果となりました。SNSアンケート/投票はもう効果がないのでしょうか?
過去10年間のベストスタメンをトッテナムファンに選んでもらうことを目的として開催された今回の投票では、誰しもがストライカーにケインが選ばれること確実と考えていたでしょう。残念なことにリバプールとアーセナルの一部サポーターたちによってこの投票は妨害されてしまいました。
ケインを抑えて61%の票を獲得したクラウチの他にも、元リバプールのブラッド・フリーデルがウーゴ・ロリスを抑えてベストゴールキーパーとして選ばれる等、投票結果が波紋を呼んでいます。
投票を開催したトッテナムはアカウントに「怪しい動きが確認された」とユーモアに富んだツイートをしており、クラウチも冗談まじりに「ケインには敵わないよ」とツイートをしています。
熱狂的過ぎるサポーターによって不自然な結果となってしまった投票はこれだけではありません。
2018年に開催されたラツィオの年間ベストプレイヤーを決めるTwitter投票では、試合出場数47の内41ゴールを決めたチーロ・インモービレではなく、ブラジル人ミッドフィールダーのルーカス・レイヴァがまたしてもリバプールファンの手によって選ばれる、ということがありました。2019年におこなわれた同投票では驚くべき94%という圧倒的な票数を獲得してレイヴァが再び選ばれました。
こうして見ると、リバプールファンだけが組織票によって他チームの投票を荒らしているように見えてしまいますが、他クラブチームのファンも同じような機会があれば同様の行為をすることでしょう。事実、ライバルチームのサポーターは常にお互いを潰す機会を探しており、このような投票は(今の方法を変えない限り)絶好のチャンスとなってしまうのが現状です。
インモービレが2018年のラツィオベストプレイヤー賞を獲得するべきだったのと同じで、122回の出場数23ゴールのクラウチと比べて277回の試合出場181ゴールを記録しているケインが、今回の過去10年間のトッテナムベストイレブンに選出されるべきだったと考えるのは自然と言えるでしょう。
Twitter投票はその性質上、不特定多数の人間の参加が可能となるため、投票結果が操作されやすく、botのような自動化されたツールによって妨害されてしまう欠点があります。このようなオンライン投票は手軽なプロパガンダツールとして用いられてしまうリスクがあるのです。
このような投票は楽しければ良いという考えもありますが、クラブチームは笑いの的になるのを避けるためにも、信頼性の高いファンとのエンゲージメント方法を必要としており、ファン投票の正当性を保つ必要があります。私たちはファントークンこそが解決策になり得ると考えています。
昨年末にユベントスは世界で初めてSocios.com(ブロックチェーン技術を基盤としたファン投票&報酬アプリ)を通してファントークンをローンチしました。同時期にSocios.comの歴史上で初めて開催されたユベントスの新たなゴールチャントを決める投票の結果は1月6日に開催される対カリアリ戦で発表される予定です。
このような投票の透明性と正当性を約束するために重要な働きをするのがブロックチェーン技術です。Socios.comで開催される投票の操作および妨害は不可能です。投票に参加するにはファントークンが必要となるため、Socios.comのファン・トークン・オファリングでファントークンを購入するか、もしくは拡張現実機能「トークンハント」でファントークンを集める必要があります。
ライバルチームのファンにとっては、Twitter投票を邪魔するのに比べてはるかにハードルが高くなります。
ファントークンを保有権利こそが本物のサポーターにだけ与えられる権利なのです。
現在弊社と提携を結んでいるクラブチームは各シーズン中に一定数のバインディング投票(拘束力あり)およびノンバインディング投票(拘束力なし)を開催することが決まっており、ファンは安心して投票に参加してクラブチームの意思決定に参加することができます。全ての投票はブロックチェーン上に記録されるため、投票結果が操作されることもありません。
ブロックチェーン技術に支えられたファントークンを活用することによって、Socios.comはファン投票の正当性を約束し、クラブチームが本当のファンとのエンゲージを深め、限定グッズや特別体験を報酬として与えられる環境を整備していきます。
パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリード、ASローマ、ウェストハム、そしてガラタサライといった世界的クラブチームが近日中にSocios.comを通してファントークンをローンチする予定です。サッカーチームはもちろんサッカー以外のスポーツチームも追加されていきます。